今月10日に第2期のグリーン化事業の採択グループが発表されました。併せて高度省エネ型(ゼロエネ住宅)の採択も発表され、いよいよスタートと思われましたが・・koudo

昨年のブランド化事業と比較してみる

国交省は過去のブランド化事業においてその実績の公開はしていないようです。いろいろとネットで探してはみたのですが見つかりません。どの程度の予算がどういった地域やグループで活用されたのか、事業を活用しているグループやその会員にとっては気になるところです。

今年のグリーン化事業においてはこれまで発表されていたグループ毎の配分額は発表されないようです。配分額によってどのグループにどのくらいの補助金が交付されるのかこれはこれで一つの目安になったのですが、今年度はそれが判らない状態です。

「応募概要」は公開されたのでそれに目を通しましたが、やはり、第1期よりも第2期の方が応募、採択が多かったようです。採択グループ数は併せて719グループですから昨年と比べると約1.5倍です。分配は下記の様に発表されています。

・長寿命型(長期優良住宅)6,677 戸相当+地域材加算 4,000 戸相当
・高度省エネ型(認定低炭素住宅) 603 戸相当+地域材加算 600 戸相当
・高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅) 1,400 戸+地域材加算 1,000 戸相当
・優良建築物型 220 棟相当

計算すると105.9億円の配分という事が判ります。

認定低炭素は1グループ1戸の配分?

グループ毎の配分が発表されていないので、関わっているグループ(十数グループ)へ確認してみると低炭素住宅は各グループ1戸の配分でした。採択数から見ると配分の無いグループもあるようです。当初からそれは予想されていたのですが実際に採択内容を受けて、いざグループ内で分配となると要望する工務店さんが多いグループでは事務局さんも苦労したのではないでしょうか。

ゼロエネに関しては、未だに採択通知が届いていないグループも多く(おそらく第2期で採択されたグループ)、その分配金額を支援室に電話で確認するという、なんとなく国の補助事業らしからぬ対応です。これでスタートしてよいのか、なかなかはっきりしません。せめてこの旨がHP上で明記されれば良いと思うのですが、今、支援室は交付申請マニュアルの準備、公開で忙しいのかもしれません。この配分も3戸というところが多いようです。提案したモデルプランの内容がどの程度戸数分配に影響したのかはわかりませんが、グループによって戸数にばらつきがないのも低炭素と似ています。

ゼロエネ住宅の要件に「認定低炭素」

いまさらですがゼロエネ住宅の要件のひとつに「低炭素住宅の認定」とすればよかったのではないでしょうか。「高度省エネ型住宅」としてゼロエネと低炭素を一つに合わせてしまった方が面白かったかも知れません。認定低炭素住宅は建設地に条件が付きますが、それ以外は今回のゼロエネ住宅であれば基準を満たすはずです。これまでに着工件数の少なかった低炭素住宅の認定数も増えそうです。