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11日に平成28年度第2次補正予算が成立しました。大型の補正予算となったようで、住宅関連の事業にもいろいろと予算がついているようです。

地域型住宅グリーン化事業

国交省の「住宅局関係補正予算配分概要」を見ると、住宅対策として地域型住宅グリーン化事業に29.57億円の予算がついています。文章の最後の「これと併せて行う三世代同居に対して支援を行う」と記載されています。日本語の解釈が難しいのですが、三世代同居対応住宅に限定されるのでしょうか?少し疑問が残りますが、グリーン化事業の評価事務局では先月中に「進捗調査」を実施してるので、各グループの追加要望などは把握しているはずです。それを考慮してのこの事業への配分であれば、やる気のあるグループや工務店さんにはよいのですが、今年度からの「1社1グループルール」があるので、予算消化が困難にはならないかと心配してしまします。補正予算の採択グループへの配分は評価事務局の能力に懸っていそうです。

住宅ストック循環支援事業

その配分概要で、グリーン化事業の二つ上に堂々と表記されているのが「住宅ストック循環支援事業」です。最近やたらとこの「住宅ストック」というのを聞きますが、「ストック住宅」という場合もあるようで、違いがよくわかりません。ホームページなどは11/1に開設予定となっていますからそれを待ちたいところですが、今回は珍しく段取りがよく既に全国説明会の日程が決まっています。

制度の概要に目を通すと、1)良質な既存住宅の購入 2)エコリフォーム 3)エコ住宅への建替え が補助の対象のようです。長期優良住宅化リフォームと省エネ住宅ポイントリフォーム版といった感じが1)と2)でしょうか。3)の建て替えは面白い補助制度に思えます。グリーン化事業やZEHとの併用ができるのかがポイントになりそうです。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)普及加速事業

当初予算では人気が集中し応募があふれたZEH促進事業が名前を「普及加速事業」と名前を変えて、しかもZEHだけの予算となりました(当初予算はZEBも含めて110億円)。ZEHだけで100億円の予算ですからスタートが待たれます。促進事業の終盤で事業の継続を公表していたのはビルダーさんにとってもありがたかったところです。さていつからスタートするのでしょうか。促進事業と同じ内容でしょうか?公募が多かったからといって今回は補助金額を100万円とかに下げたりはしないでしょうか。あり得そうな気もしますが、そんなことになったら「加速」できなくなるかもしれません。かといって増額などはあり得ないと思うので、同じスタイルで継続されればよいと思うのですが・・。

前回の事業では公募時期によって不公平があったように思えます。その辺が今回是正されれば良いと思うのですがどうでしょうか。